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昨日、東京の友達M君に電話した。
M君は、今年初めまで一緒に映画を作っていたソウルメイトだ。

彼は、今東京で映画の勉強をしている。
専門学校に通って映画を撮影しているのだが、
いろいろ大変らしい。一番彼が悩んでいるのは人間関係なんだとか。

監督というヤツは、立場上どうしても一番上に立ってモノを
決めていかなければならない。

それぞれの役割や立場が明確で、そういうピラミッド型の
図式になっている組織なら監督はやりやすいが、
みんながオレがオレがとなっている現場は、大変である。
しかし、それを取りまとめていかなければならない。
いやがることもやらせることになるだろう。

以前私もオレオレ主義を通して手痛い目にあったことがある。
彼はまさに今そんな状況に置かれているようだ。

私は映画を撮る時、
作らされている、やらされている、では絶対にいいものは出来ない
ことを実感している。

それぞれがその作品の中で自分を表現してほしい。
それは役者だけでなく、カメラマンや助監督や、全ての人が。

みんながキラめいている一瞬を私は切り取るだけ。
そして、その映画がそれぞれにとっての
いい通過点になれば、と思っている。

この映画も、きっとそんな映画になるはずだ。